樹脂への着色といえば、顔料分散、蒸着、コーティングが考えられます。化学工業日
報の発表によると、福井大学が、樹脂メッキの新プロセスを開発したとのこと。「樹脂メ
ッキ処理に適した親水性に改良するとともに、微細な凹凸をつくることでメッキ皮膜の
密着性を高めることができる」(化学工業日報10月11日)とのこと。つまり、樹脂との
双溶性、顔料の濡れ性が悪い場合でも、着色が可能になるということです。画期的な
プロセスだと思います。今まで、着色が難しかったものに、着色できます。着色だけで
なく、ポリイミドへの金属回路を直接メッキ処理することで、回路基板が形成できます。
大幅なコスト削減、工程削減が期待できます。今後の実用化に向けての動きに注目
です。