JSR株式会社の100%子会社テクノポリマーは「プラスチック部品の嵌合部等から発生するきしみ音の低減を可能とするスチレン系特殊熱可塑性樹脂を開発」(JSR(株)のホームページより)しました。ドイツ自動車工業会の標準条件によるきしみ音の発生リスク評価(10段階)では、一般的なABS樹脂が「6~10」であるところ、このスチレン系特殊可塑性樹脂は、「1~3」であるとのこと。これまで、嵌合部等に行っていたグリス塗布や不織布貼り付けが必要なくなるとのこと、コスト面や工程削減が期待できます。すでに、自動車業界を中心に採用が決定しているとのこと。樹脂配合とコンパウンド技術の奥深さを感じます。