11月2日付化学工業日報によると、カネカが抵抗値150オーム/□のITOフィルムを開発したとのこと。ITOフィルムは、かつては、駅の券売機や複写機の操作画面などでの使用が中心でしたが、今では、スマートフォンやタブレット型端末で使用されており、今後ますますの需要拡大が見込まれます。ITOフィルムは、蒸着技術が複雑なこととレアメタルであるインジウムの価格高騰などから、様々な代替技術が検討されているとのこと、韓国メーカーが多数参入していることなど、マーケットが大きいだけに、様々な競争があります。またこういった競争が、高性能化とコストダウンをどんどん進めています。今回の150オーム/□が実現したことにより、また新しいアプリケーションが生まれるかも知れません。