繊維大手セーレンは、中国に子会社を設立しました。厳密にいうと、孫会社
です。というのは、セーレンの100%子会社のセーレンUSAが、100%出資
して、中国に子会社を設立したからです。製造会社ではなく、販売会社です。
中国市場を、中国という1つの国として見るのではなく、グローバルな展開を
行う企業として、中国の拠点がこれからは欠かせない、という視点があると
思います。中国は世界の工場と呼ばれていました。しかし、米国に製造会社
を持つ企業が、米国の出資で、中国に販売会社を設立しました。中国は工場
ではなく、マーケットであるということを、如実にあらわす例であるといえます。