日本ゼオンがC5ケミカル抽出のためのアジア拠点を設置するとの発表が
ありました。またも、大手ケミカルメーカーが、川上の原材料を、アジアで
生産することになります。C5留分から抽出するイソプレン骨格を中心とする
C5ケミカルは、合成ゴムなどに使用される重要な材料です。日本ゼオンは
数年前に、国内設備を増強しています。イソプレンは、テルペン化合物の
基本骨格となる化合物であるため、香料やFPDなど幅広い製品に使用さ
れています。その一方で、C5ケミカルメーカー数は減ってきておりました。
こういった大手ケミカルメーカーによる基礎原料のアジア生産拠点設置は
大きな意味を持つと思います。