食品包装用フィルムについては、各国の規格に対応する必要があります。フィルムとして対応するためには、材料まで基準をクリアしている必要があります。例えば、FDAが取れている材料を使用すれば、それを圧延したフィルムとしても、基準をクリアできる可能性が高いです。
化学工業日報に、三菱樹脂が欧州と中国の食品包装材料の規格に適合するオレフィン系のストレッチフィルムを開発した旨の発表がありました。こういった分野は、一見汎用性が高そうですが、技術的には難しく、規格に適合できれば比較的差別化された製品になります。またアプリケーションに入り込めれば、量も期待できます。
素材からアプリケーションまで取り組む大手ケミカルでの取り組みが進んでいます。海外の法規制も把握して、最適な製品を提供していくことが今後求められていくでしょう。